「釣りを始めてみたいけど、何を揃えればいいか分からない」
「初心者でも本当にシーバスって釣れるの?」
そんな不安や疑問を持つ方へ向けて、この記事では年間100日以上釣行する筆者が、シーバス釣り初心者のために必要な知識をすべてまとめました。
道具選びから釣れる時間帯、実績のあるルアー、釣り方のコツまで、はじめの一歩に必要な情報を丁寧に解説しています。
これを読めば、釣具店で迷うことなく、最初の1匹を狙って釣り場に立てるはずです。
1. シーバスってどんな魚?初心者におすすめな理由
シーバスは「スズキ」という魚のルアー釣りでの呼び名で、全国各地の河川や港湾、サーフなどで広く狙えます。
大型になると80センチを超える一方で、小型の個体(通称セイゴ)は数も多く、初心者でも比較的釣りやすいのが特徴です。
さらに、街中の河川や護岸からでも狙えるので、手軽に始められる釣りとして人気があります。
呼び名 | 体長の目安 | 説明 |
セイゴ | 〜30cm前後 | 稚魚〜小型サイズ。群れで行動しやすく数釣り向き。 |
フッコ(ハネ) | 約30〜60cm | 中型クラス。引きも強く、釣りの面白さを感じやすい。 |
スズキ | 60cm以上 | 成魚。大型になると80cm〜メータークラスも存在。 |
2. 初心者が揃えるべきシーバス基本アイテム
まずは道具選びからです。ここでは、釣り経験が少ない方でも扱いやすいシーバス用タックルやリールに加え、シーバスフィッシングに必要なアイテムを紹介します。

【ロッド(釣竿)】
8.6〜9フィートの長さで、ML(ミディアムライト)クラスのロッドが最適です。遠投性と操作性のバランスが良く、軽量なルアーも扱いやすいです。シーバス専用ロッドと記載された製品を選べば失敗しにくいです。
【リール】
2500〜3000番のスピニングリールを選びましょう。軽くて扱いやすく、ライントラブルも少なめです。シマノやダイワのエントリーモデルであれば十分使えます。
【ライン】
PEライン0.8号前後に、16〜20lbのフロロカーボンまたはナイロンリーダーを結びます。PEラインは細くて軽く、飛距離と感度に優れます。初心者でも扱いやすいセッティングです。
【ルアー】
ミノー、バイブレーション、ワームなどを数種類持っておくと便利です。状況によって使い分けましょう。最初は「ただ巻きで釣れるタイプ」からスタートするのがおすすめです。
具体的なルアーについては【こちら】で紹介しています。
【スナップ(スイベル)】
ルアーとラインの接続に使う小さな金具。ルアーチェンジをスムーズにでき、ラインがねじれるのを防ぎます。初心者は「ローリングスイベル付きスナップ」が便利です。
【プライヤー(針外し兼用ペンチ)】
魚の口からフックを安全に外すために必要です。ラインカッターとしても使えるタイプを選べば一石二鳥です。
【フィッシュグリップ】
釣れたシーバスをしっかり保持するための道具。手をケガから守る意味でも必須。特に40cm以上の魚には必ず使いましょう。
【タモ網(ランディングネット)】
魚を取り込むための網です。護岸や堤防などでは必須。折りたたみ式やシャフト付きタイプが便利です。
【ライト(ヘッドライトまたは小型ライト)】
夜釣りや早朝釣行では必須です。両手が空くヘッドライトタイプがおすすめ。
【ライフジャケット(フローティングベスト)】
安全のために必ず着用しましょう。特に海や河口、堤防では命を守る装備です。ルアーケースやツールが収納できるタイプが便利です。
【ルアーケース・タックルボックス】
ルアーや小物を整理して持ち運ぶための収納ボックス。防水性のある製品がおすすめです。
合計1万5千円〜2万円程度で、以下のセットが揃います。
- シーバスロッド(8.6ft/ML)
- スピニングリール(2500〜3000番)
- PEライン+リーダー
- ミノー/バイブレーションルアー(2〜3個)
- スナップ(数個入り)
- プライヤー
- フィッシュグリップ
- ヘッドライト
- タモ網(ランディングネット)
- ライフジャケット(フローティングベスト)
初めての釣行で「持っていなくて困った…」という声が多いのは、プライヤー、ライト、ライフジャケットの3つです。
道具は釣りの快適さだけでなく、安全性にも直結します。釣り場に行く前に、忘れ物がないかチェックリストを活用して確認しましょう。
3. 初心者におすすめのルアー5選
ルアーは種類が多く、初心者には選びづらいポイントです。
ここでは、筆者の実釣経験から初心者に扱いやすく、比較的、購入しやすい「間違いないルアー」を10種類紹介します。
1. アイマ コモモ90
表層をゆっくり引けるミノー。ナイトゲームの常夜灯周りで抜群の釣果を誇ります。巻くだけで自然な動きが出るので初心者にもぴったり。
2. バスデイ レンジバイブ70ES
飛距離が出やすいバイブレーションタイプ。ボトム〜中層をしっかり探れるため、広範囲を効率的に攻められます。
3. シマノ サイレントアサシン99F
圧倒的な飛距離性能を持つミノー。広いエリアでもしっかり届き、デイゲームでもナイトゲームでも活躍します。
4. エコギア パワーシャッド+ジグヘッド
食い渋り対策に強いワーム系ルアー。初心者でもただ巻きで釣果が期待でき、ソフトな波動でスレた魚にも効果あり。
5. ダイワ モアザン スイッチヒッター85S
風が強い日や波がある状況でも安定して使えるシンペン(シンキングペンシル)。巻き抵抗が軽く、長時間でも疲れにくい。
6. メガバス カットバイブ55
コンパクトながらしっかり飛び、波動が強くてアピール力抜群。都市型港湾や小場所でのサーチベイトに最適です。
7. アムズデザイン サスケ95SS
ナチュラルなアクションでベイトフィッシュに近く、スレたシーバスにも強い。夜でも昼でも使いやすい万能型ミノー。
8. シマノ エクスセンス ストリームドライブ
小型のシンペンで、デッドスローでもしっかりアクションするのが特徴。流れのある河川で強いルアーです。
9. ジャクソン アスリート9S
安定した飛距離とローリングアクションが特徴。足場の高い護岸や堤防でも使いやすく、初心者にもおすすめ。
10. コアマン IP-26
コンパクトなメタルバイブ。小さいシルエットでプレッシャーが高いエリアでも釣れやすく、飛距離も抜群です。
4. シーバスの釣り方をやさしく解説
釣り方は難しそうに見えますが、実はとてもシンプルです。まずは「投げて巻く」を基本に考えましょう。
【キャスト】
無理に遠くへ投げようとせず、ロッドの反発を活かして軽く投げましょう。練習すれば自然に飛ぶようになります。
【リトリーブ(巻き方)】
まずは一定のスピードで巻くだけの「ただ巻き」が基本です。魚がいればこれで十分食ってきます。
【ヒットしたら】
ロッドを立て、テンションを維持したまま慎重に巻き続けます。無理に巻き上げず、ドラグを使っていなしていきましょう。
5. 釣れる時間帯と季節、潮の関係を知ろう
初心者が釣果を上げるには「タイミング」が非常に大事です。以下のポイントを意識するだけで、釣れる確率が大きく上がります。
【時間帯】
朝マズメ(夜明け前後)と夕マズメ(日没前後)は活性が高く、狙い目です。
【季節】
春は産卵明けの荒食いで、秋はベイトが多く、活性が高まる時期です。初心者には秋がおすすめです。
【潮】
大潮〜中潮で、満ち始めや下げ始めのタイミングがよく釣れます。潮の動きをチェックして釣行しましょう。
6. 初心者が狙いやすい釣り場と立ち回り方
初めての釣行で釣果を出したいなら、ポイント選びも重要です。
【おすすめの釣り場】
・河川の橋脚下や明暗の境目
・港湾の常夜灯まわり
・堤防や護岸の足元など、変化のある場所
変化やストラクチャー(障害物)がある場所は、シーバスが潜んでいる確率が高いです。人が集まっている場所は情報も多く、安心して釣りができます。
7. 初心者がやりがちな失敗とその対策
経験が浅いうちは、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。事前に知っておけば防げることも多いです。
【ありがちなミス】
・糸が絡まる
リールへの巻き方や、キャスト時のタイミングに注意しましょう。風の強い日は特に注意。
・ルアーを根掛かりで失う
底を引きすぎると引っかかりやすいです。最初はフローティングタイプのルアーで表層から攻めましょう。
・釣れないからすぐ諦める
魚がいない時間・潮・場所だったというケースが多いです。マズメや潮位の動くタイミングを狙うのが基本です。
8. まとめ:最初の1匹を目指して動き出そう
シーバス釣りは、初心者にとってハードルが低く、手軽に始められるルアーフィッシングです。
- 都市部でも釣れる
- 道具はシンプルでOK
- 時間帯や潮を意識すれば釣果アップも狙える
まずは1本のロッドと1個のルアーから始めてみましょう。
釣れたときの喜びは格別で、きっと釣りの魅力にハマるはずです。